宮城県気仙沼市は、宮城県の北東部、「陸中海岸国立公園」の南玄関口に位置し、美しいリアス式海岸を有する水産業と観光業のまちです。
　そんなリアスの海･山･川･里の豊かな自然環境で育まれた新鮮な食材は、地域固有の郷土料理や食文化を生み出し、気仙沼では「魚食健康都市宣言」（1986年）を行うなど、以前から食文化を大切にしたまちづくりを行ってきました。
　そして、2003年3月には、「食を中心としたまちづくり」への取組みを本格的にスタートさせるべく、市民団体、産業団体、学識経験者、公募による市民委員で構成する「気仙沼市スローフード都市宣言起草委員会」を組織し、その後、全国初となる「気仙沼スローフード」都市宣言を行いました。
　現在、気仙沼では、地域の自然と文化を守りながら、食を生かした魅力ある地域づくりに向け、市民と行政が一体となった活動が広がっています。